看護師が占い師になった理由
こんにちは、Juliaです。
夜勤明けのある朝、詰所で白湯を飲みながら、ふと思ったことがありました。「今日、私は何人の人の”からだ”に触れただろう。そして、その人たちの”こころ”に、どれくらい触れられただろう」と。
看護師という仕事と、占いという営み。一見するとまったく別の世界に見えるこの二つを、どうして私は両方続けているのか。今日はそのお話を、少しだけさせてください。
医療の現場で感じたこと
看護師として働きはじめて、もう何年になるでしょう。採血をしたり、点滴を準備したり、傷の手当てをしたり。毎日たくさんの方と関わってきました。
その中で、あるおばあさまに言われた言葉が、今も忘れられません。
「あなたの手は、温かいね。」
とても嬉しい言葉でした。けれど同時に、胸の奥がすこしざわつきました。私は、ただ仕事の手順を踏んでいるだけ。温かい手、と言ってもらえるほどのことを、本当にできているだろうか、と。
そのおばあさまは、続けて静かにおっしゃいました。「手を当ててもらうだけで、こころが落ち着くのよ」と。
はっとしました。「手当て」という言葉。文字通り、手を当てること。私たちが当たり前のようにしているその行為の中に、こころを癒す力が宿っていたのだと、改めて気づかされたのです。
こころのケアに目覚めた日
それから、患者さんの小さな言葉に耳を澄ますようになりました。
「最近、眠れなくて」「家族と、うまくいっていなくて」「このまま治らなかったら、どうしよう」
からだの症状の奥には、いつもこころがありました。そして、私にはその”こころ”を、すくい上げる力が足りないと感じるようになったのです。
医療は、病気を治すための専門職です。けれど、病気を抱えた”人”そのものに向き合うとき、私はどうしたらいいのだろう。そんなことを考えていた時期に、私はタロットカードに出会いました。
カードが教えてくれた、もうひとつの視点
最初は、ほんの興味本位でした。友人に勧められて引いた一枚のカードが、想像以上に、当時の私の心情にぴったり寄り添っていたのです。
「このカードは、答えを出しているのではない。私自身がすでに知っていたことを、やさしく映し出してくれているんだ」
そう感じたとき、私の中で、医療と占いがふわりと繋がりました。どちらも、人に向き合う仕事。どちらも、相手の”声にならない声”に耳を澄ます仕事。どちらも、答えを押し付けるのではなく、その人自身が自分の道を見つけるための、ささやかな手助けをする仕事なのだと。
からだを癒すのは、医療の領域。こころに灯りをともすのは、占いの領域。私はこの二つを、どちらも大切にしたいと思うようになりました。
この書斎について
この小さな書斎では、タロットや占術のお話を中心に、こころとからだに優しい灯りをともすような記事を、少しずつ綴っていこうと思っています。
看護師として、ひとりの女性として、そしてひとりの占い師として。色々な視点から、あなたの日々に、そっと寄り添える言葉をお届けできたら嬉しいです。
どうぞ、お茶でもいれて、ゆっくりしていってくださいね。
