夜勤明けの私を救ってくれた一枚のカード

夜勤明けの私を救ってくれた一枚のカード
julia

こんにちは、Juliaです。

今日はすこし、個人的なお話をさせてください。私がタロットカードを、ただの「趣味」から「大切な相棒」に感じはじめた、ある夜勤明けの朝の出来事です。

長い夜の、翌朝

その日の夜勤は、いつもより少しだけ重たい空気の夜でした。長く看ていた方の容態が思わしくなく、ご家族の涙にも立ち会いました。

看護師として、私はできる限りのことをしたつもりです。けれど、朝日が差しはじめるころ、詰所で記録を書きながら、心のどこかが冷たく固まっていくのを感じていました。

「私は、あの方に何かしてあげられたのだろうか」「ご家族の涙に、私はどんな顔で寄り添えていただろう」

答えの出ない問いが、頭の中でくるくる回っていました。

帰宅して、一枚引いた

自宅に戻り、カーテンを閉めてもなお目が冴えてしまう朝、私は机の引き出しから、タロットのデッキをそっと取り出しました。

そのころの私にとって、タロットは本を読みながら少しずつ覚えていた段階で、まだ「道具」以上のものではありませんでした。

それでも、このまま眠れずに泣いてしまいそうだった私は、心の中で静かにつぶやきました。「今日の私に、ひと言だけ、お願いします」と。

そして、目を閉じて、一枚を引きました。

カードが映していたもの

出てきたのは、穏やかに水を注ぐ女性が描かれた、「節制」という名のカードでした。

正直、そのときの私は、意味を深く覚えていたわけではありません。ただ、カードの絵を見つめていたら、胸の奥がふっとゆるむ感覚があったのです。

静かな女性が、注意深く、焦らずに水を注いでいる。その一滴一滴が、こぼれ落ちないように。

ああ、そうか、と思いました。

私は今、「もっとできたはず」「もっと言葉をかけられたはず」と、自分を責めていたけれど。あの夜の私は、ちゃんと手を当てて、その方とご家族のそばにいたのです。こぼさないように、そっと水を注ぐように。

カードは、私に答えを教えてくれたわけではありません。ただ、私がすでに知っていたことを、絵のかたちで、静かに差し出してくれただけ。

それからの私と、カード

その朝、私はようやく、ぬるいお茶を飲んで、少しだけ眠ることができました。そして目が覚めてからも、あのカードの絵は、胸の奥に灯りとして残っていました。

それ以来、私はタロットを「救われた道具」として大切にしています。疲れた夜、胸がざわざわする夜、何も考えたくない夜。そんなとき、カードは言葉を使わずに、私の内側にそっと寄り添ってくれます。

もし、眠れない夜や、自分を責めてしまう朝があったら。ほんの一枚で大丈夫です。静かに引いて、絵をじっと見つめてみてください。

きっと、あなたの中にすでにある、やさしい声が、そっと聞こえてくるはずです。

ABOUT ME
Julia
Julia
現役ナース / 占い師
看護師として医療の現場に立ちながら、占い師としてもこころに寄り添う時間を大切にしています。タロットや東洋占術を使って、あなたの内側の声に耳を澄ますお手伝いをします。
記事URLをコピーしました